EUは長らく延期されていた出入国システム(EES)を2026年7月1日から開始し、非シェンゲン到着者に生体認証登録を義務付ける。米国、英国、カナダ、オーストラリアからの旅行者は初回入国時に指紋と顔スキャンを提供する必要がある。システムは180日間のうち90日以内の滞在を自動追跡する。
運用はパリ・シャルル・ド・ゴール、フランクフルト、アムステルダム・スキポールなどの主要空港から開始され、9月までに陸路国境へ拡大する。年間7億件以上の出入国が新データベースで処理される。初期展開では2,000台の専用EESキオスクが設置される。
このシステムは2024年の欧州会計検査院報告で指摘された超過滞在者追跡の不備を解消する。2027年から導入予定のETIAS認証と並行して運用される。
加盟国は5月に職員研修を完了し、シェンゲン情報システムとの相互運用性を試験済み。マドリード空港での初期試験では1人あたり平均40秒の処理時間が記録された。
旅行者への影響
運用初月は通常より少なくとも90分早くEU空港に到着する。生体認証のためパスポートを準備し、キオスク通過時は手荷物を最小限に抑える。
複数国旅行を予約する前に公式EU計算アプリで現在の90日枠を確認する。12歳未満の子供は指紋免除だが顔スキャンは必要。
リピーターは初回登録後、データが3年間保存されるため以降の処理がスムーズになる。
